ペット火葬の「合同火葬」と「個別火葬」の違い

公開日:2025/10/15  

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ペット火葬には大きく分けて「合同火葬」「個別火葬」の2種類があります。それぞれに良い点と注意点の両方があるため、後悔がないように事前にそれらを把握することが大切です。本記事では、後悔しない火葬方法の選び方を詳しく解説します。ぜひ参考にして、悔いのない供養をしてあげてください。

合同火葬の特徴

合同火葬とは、複数のペットを同時に火葬する供養方法です。

飼い主が予約を取り、安置した遺体を業者に引き渡すだけでお見送りが完了するため、時間をかけられない人に向いている火葬方法です。とくに遺骨を自宅で管理するのが難しいものの、きちんと火葬して供養したいと考える飼い主に適しています。

また、合同火葬は体が小さいペット、例えば文鳥やメダカなどの小動物に最適です。これらの小さなペットはお庭に埋葬されるケースも多いですが、最近では環境への配慮から庭への埋葬は推奨されなくなっています。

代わりに燃えるゴミとして処分されることもありますが、大切なペットをゴミとして扱うことに抵抗を感じる飼い主は少なくありません。そうした場合、合同火葬を選ぶことで、心の区切りをつけつつ適切に供養することが可能です。

ただし合同火葬では、他のペットと一緒に火葬されるため遺骨が混ざります。霊園ではそのまま共同墓地に埋葬され、自治体では灰として処理・埋め立てされるケースがほとんどです。

このため、遺骨を手元に残すことはできず、火葬後に遺骨を受け取れないことを寂しく感じる人には不向きと言えます。

個別火葬の特徴

個別火葬は、ペットの遺骨を飼い主の意向に沿って供養できる点が大きなメリットです。

遺骨を自宅に置いて手元供養したり、ペット霊園や庭に埋葬・納骨したり、アクセサリーに加工するなど幅広い供養方法が可能です。また、遺骨をていねいに弔うことでペットをより身近に感じられることもあります。

ただし、個別火葬は合同火葬に比べて費用が高額になりやすいです。また、悪質な業者による不透明な追加料金請求や、意図が正確に伝わらずに希望通りの火葬が行われないといったトラブルも発生しています。

こうしたトラブルを避けるには、業者選びの段階でホームページの料金・プラン内容を確認したり、口コミや火葬実績を調べたりすることが重要です。

さらに、事前に要望や疑問点を整理してから業者へ相談し、希望を正確に伝えることも大切です。信頼できる業者に依頼することで、飼い主の思いに沿った供養が可能となり、後悔のないお別れを実現できるでしょう。

後悔しない火葬方法の選び方

ペットを火葬する際、合同火葬と個別火葬の大きな違いは「遺骨が手元に戻るかどうか」にあります。

火葬を決める際には「費用」や「時間」といった目先の事情に気を取られがちですが、最も大切なのは見送った後に後悔しない選択をすることです。ペットとの別れは、突然起こる可能性もあります。

そして、急な状況で安易に火葬方法を選ぶと、後々心残りになる場合があります。ペットとの別れは突然訪れることもあるため、日頃から供養方法について家族で話し合い、どのように見送るのが自分たちにとって最善かを考えておくことが望ましいです。

火葬方法を決める際は、先に供養方法を決めてから逆算して選ぶのがおすすめです。例えば、庭がなく遺骨の保管が難しい場合は合同火葬を選択し、遺骨を霊園に納めたり自宅で手元供養したい場合は個別火葬が向いています。

ペットは人間のように死後の希望を伝えることはできないため、火葬方法や供養方法の最終的な決定は飼い主に委ねられています。これは火葬に限らず、ペットが生きている間も飼い主が生活環境や健康管理を含め全てを決めてきたことと同じです。

そのため、飼い主自身がしっかり考えた上で選んだ火葬方法は、ペットにとっても最良の選択であると考えられます。

また、火葬後に寂しさが募るときには「霊園が近いから帰ってきているかもしれない」「社交的な性格だったから他のペットと仲良くしているだろう」といった想像をすることで心が少し軽くなることもあります。

見送りはペットと飼い主双方にとって大切な時間です。だからこそ、後悔のないよう時間をかけて検討し、自分自身も納得できる方法を選ぶことが大切です。

ペットが元気なうちから家族でしっかり話し合い、どのような形でお別れするかを準備しておくことが、最終的に飼い主にとってもペットにとっても幸せな選択につながるでしょう。

まとめ

ペット火葬には「合同火葬」と「個別火葬」の2種類があり、それぞれに特徴と注意点があります。合同火葬は費用を抑えたい人や時間が取れない人に適していますが、遺骨は返ってこず共同墓地に埋葬されます。一方、個別火葬は遺骨を手元に残し、自宅や霊園で供養できる自由度が魅力ですが、費用や業者選びに注意が必要です。どちらを選んでも大切なのは「見送り後に後悔しないか」を基準に考えることです。ペットの遺志を汲み取り、飼い主が愛情を持って納得できる方法を選ぶことが、ペットへの最善の供養につながります。

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