ペットの個別火葬と合同火葬って何が違うの?詳しく解説

公開日:2023/12/15  

ペットが亡くなったらどのようにすれば良いのでしょうか。最近では、ペットが亡くなったら火葬をする方が増えてきています。ペットの火葬は、大きく分けて個別火葬と合同火葬の2種類があります。この記事では、ペットの火葬の種類と、実際にどんな方に選ばれているのかを詳しく解説します。

個別火葬とは?

個別火葬とは、人間の火葬と同じようにペットを1匹ずつ個別で火葬する方法です。多くはペット霊園で行われ、簡単な葬儀を実施してくれる場所もあります。

最後にしっかりとお別れをしたい、遺骨を残してあげたい、という方に選ばれています。個別火葬は、その流れから3つに分けることができます。

立会個別火葬

立会個別火葬の最大の特徴は、家族が立ち会って最後のお別れができることです。希望する場合は火葬場で葬儀やお別れ式を挙げ、火葬後に拾骨します。

多くの場合遺骨は返されるので、自宅に持ち帰ることも可能です。最後にしっかりとお別れがしたい、自分の手で拾骨したいという方に選ばれています。

一任個別火葬

一任個別火葬は、ペットの遺体を火葬会社に引き渡し、個別に火葬する方法です。火葬や拾骨は火葬会社が家族に代わって行い、遺骨を返してもらいます。家族の立ち会いはできないので、自宅で最後のお別れを済ませておきましょう

火葬に立ち会う時間がないという方以外にも、火葬に立ち会うのが耐えられないという方にも選ばれています。

訪問火葬

訪問火葬とは、火葬車が自宅までペットを引き取りに来て、車の中で火葬する方法です。自宅の駐車場や近隣の空き地など、周囲に迷惑をかけない場所で火葬を行います。希望する場合は、火葬や拾骨に立ち会うこともできます。

火葬業者によっては、ペットとの思い出の場所を巡ってから火葬することが可能です。また、早朝、夜間問わず365日対応可の業者が多いことも特徴です

ペットの思い出の場所でお見送りをしたいという方以外にも、日中の対応が難しい方、火葬場に行くのが大変という方にも選ばれています。

個別火葬のメリット

個別火葬の最大のメリットは、ペットの遺骨が手元に戻ってくることです。最近はペットと一緒に入れるお墓、遺骨の一部を入れて持ち歩けるアクセサリーやキーホルダーなどもあるので、ペットと長く一緒にいたいという方にも選ばれています。

また、立会個別火葬であれば、家族で最後のお別れをゆっくりとできることもメリットといえるでしょう。写真やペットが好きだったおやつなどを棺の中に入れることもできますが、金属製やプラスチック製のものは入れられないので注意が必要です。

個別火葬のデメリット

デメリットは、合同火葬に比べて費用が高いことです。また、遺骨が返ってきた後の供養の方法を考えなくてはならないことも、人によってはデメリットといえるでしょう。

遺骨が返らない合同火葬

合同火葬とは、他のペットと一緒に火葬される方法です。他のペットと遺骨が混ざってしまうため、基本的に遺骨は手元に戻ってきません。遺骨は共同墓地に埋葬されます。

もちろん、共同墓地は、開園時間であればいつでもお参りできます。

自治体の合同火葬

合同火葬には、民間で行なっているものと自治体が行なっているものがあります。ただし、自治体で火葬をお願いする場合、火葬後の遺骨は廃棄物扱いとなる場合があるので注意が必要です

民間の火葬業者は遺骨が廃棄物にならないので、気になる方は民間の火葬業者にお願いするようにしましょう。

合同火葬のメリット

合同火葬のメリットは、個別火葬に比べて費用を抑えられることです。また、他のペットと一緒にいられるため、ペットが寂しい思いをしなくて済むと考える方もいらっしゃいます。

合同火葬のデメリット

デメリットは、遺骨が返ってこないことです。あとからお墓を作りたいと思っても、遺骨がないので作ることができません。また、複数のペットと一緒に火葬すること自体がデメリットだと感じる方もいらっしゃいます。

どちらの方法でも料金プランは要確認

ペットの火葬会社のホームページには、火葬にかかる費用が記載されていますが、すべて一律の費用ではありません。ペットの体重や火葬方法によって、かかる費用は変わってきます。

個別火葬のほうが費用は高額

個別火葬のほうが合同火葬よりも費用が高い傾向にあります。一般的に、合同火葬<一任個別火葬<立会個別火葬の順番で費用が高くなります

火葬費用に関するトラブル

ホームページに最低料金しか記載がない場合は要注意です。記載されていた料金は火葬料だけで、骨壺や骨壺カバーの料金が含まれておらず追加料金を請求された、最低料金は合同火葬の場合で、個別火葬にしたら聞いていたよりも高い金額を請求された、などのトラブルも実際にあるようです

このような事態を防ぐために、事前に見積もりを取得する、火葬以外の金額も含まれているかを必ず確認するようにしましょう。

まとめ

ペットの火葬にはさまざまな方法があります。遺骨を引き取りたい方、最後にゆっくりお別れの時間をとりたいという方には個別火葬、費用を抑えたい方、他のペットと一緒に眠ってほしいと考える方には合同火葬が選ばれています。火葬業者のホームページにはたいてい料金の記載がありますが、最低料金のみ記載の場合には注意が必要です。家族の一員であるペットの旅立ちで嫌な思いをしないためにも、事前に火葬方法などの希望を伝え、金額を確認しておきましょう。

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