ペットロスの症状とは?乗り越える方法と合わせて紹介

公開日:2025/09/15  

悩む
愛するペットとの死別は、この世で何よりも悲しいことの1つです。そのため「ペットロス」と呼ばれる気持ちの落ち込みや体調の悪化が発生してしまうことも多いです。しかし、ペットロスになること自体は自然なことで、まったく悪いことではありません。そこで今回は、ペットロスの症状と、乗り越える方法を詳しく紹介します。

ペットロスにより起こる症状

ペットロスは、ペットを失った人の多くが経験する深い悲しみです。

しかし、自分がペットロスであると気づかないケースも多く、実際には自覚症状がある人よりもっと多くの飼い主が影響を受けている可能性があります。ペットロスには「定型ペットロス」と「非定型ペットロス」の2種類があります。

定型ペットロスと非定型ペットロス

定型は時間と共に自然に回復しますが、非定型では長期間心の傷が癒えず重度化します。

主な症状としては落ち込み、後悔、罪悪感、情緒不安定、無気力、倦怠感、過呼吸、持病の悪化、摂食障害、睡眠障害、幻聴・幻覚、めまい、頭痛、耳鳴りなど心身に幅広く影響を及ぼします。

しかし「定型ペットロス」の場合は多くが3ヵ月以内に自然回復し、強い悲しみのピークも長くて1ヵ月程度で徐々に緩和されます。ペットロスが長引く「非定型ペットロス」では、うつ病などを発症することもあり、医療機関のサポートが必要になるケースもあります。

ペットロスが長引く原因

ペットロスが長引く要因には、ペットロスについて周囲に話せなかったことが挙げられます。

話そうとした際に「たかがペットのこと」と否定された経験から誰にも相談できなくなるケースも、残念ながら少なくありません。また、ペットの健康管理に後悔が残る場合に症状が悪化しやすいことがわかっています。

一方で克服できた人は、ひたすら泣く時間を作ったり、新しいペットを迎え入れることで心を回復させている事例もあります。悲しみを無理に抑え込まずに、泣く時間を作るのも大切です。

泣くことは、決して後ろ向きな行動というだけではありません。少し気持ちが落ち着いたタイミングで新しい家族を迎えることで元気を取り戻せる場合があります。

ペットロスが重症化する原因としては、相談できる相手がいないまま一人で抱え込み、自分で解決しようとすることが挙げられます。

SNSやブログを通じて気持ちを打ち明けることも一つの方法ですが、不特定多数にさらされることで心無い反応を受けるリスクがある点は注意が必要です。

また、悲しい気持ちがあるにもかかわらず無理に明るく振る舞うことも症状を悪化させる要因となります。

自分の感情に蓋をしてしまいがちな性格の人はとくに注意が必要で、無理をせず自分の感情と向き合うことがペットロスを長引かせないためには重要です。

ペットロスを乗り越える方法

ペットロスから立ち直るためには焦らず自分の気持ちに向き合うことが大切です。

悲しみのピークを過ぎたら、少しずつ自分に合う方法を試すのがおすすめです。まず、悲しみやつらさを理解してくれる相手に話を聞いてもらうことで心が軽くなる場合があります。

ペットロス経験者やカウンセラー、ネット上のコミュニティなども利用できます。また、無理に元気なふりをせず思い切り泣いて悲しみを表現することも回復には重要です。

趣味や新しい習い事を始めて没頭したり、ペットの思い出を整理して誰かと共有するのも効果的です。ペットの葬儀や火葬を行い、しっかり供養することは別れを受け入れ、気持ちを整理する助けになります。

そして、長く体調不良が続く場合は専門カウンセリングを受けることも検討すべきでしょう。新しいペットを迎えることも心を前向きにしてくれる方法の一つですが、気持ちの整理ができてからにするべきで無理は禁物です。

ペットの毛や遺骨を使ったメモリアルグッズを作り、思い出を形にするのも心の支えになります。気分転換に散歩や運動をして体を動かしたり、部屋の模様替えで環境を変えるのも気持ちを切り替える手段です。

供養の方法としては納骨堂やお墓を利用することで区切りをつけやすく、永代供養を選べばペットが無縁仏にならず安心です。

悲しみは自然なことですが、いつまでも気持ちが沈んでいるとペットも心配してしまうことでしょう。死を前向きに捉え、自分自身が元気を取り戻すことがペットのためになると考えて乗り越えることが大切です。

まとめ

愛するペットを失った悲しみは非常に深く、ペットロスとして心身にさまざまな症状を引き起こすことがあります。しかし、ペットロスは自然な感情であり決して悪いことではありません。愛している家族と別れることで精神的ダメージを負うのは、ごく自然なことなのです。大切なのは焦らずに自分の気持ちと向き合い、無理に元気なふりをせずにしっかりと悲しむことです。信頼できる相手に気持ちを打ち明けたり、供養や思い出整理、趣味や運動で気持ちを切り替えるなど、自分に合った方法で少しずつ前を向くことが大切になります。とくにペット葬儀は、ペットとの別れに一区切りつけるいいきっかけになるかもしれません。自分を責めず、心に寄り添いながら時間をかけて癒していきましょう。

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