ペット火葬の実態と手続きを解説!尊厳なる最後の旅路へのガイド

公開日:2023/10/15   最終更新日:2023/11/20

大切なペットが亡くなってしまうと、つらく悲しいでしょう。しかし、ペットも大切な家族だからこそ、きちんと見送ってあげたいと思う飼い主の方は多いはずです。ペットは人間と違って、葬儀に形式などがありません。そのため、どうしたらいいかわからない方も多いでしょう。そこで本記事では、ペット火葬のプロセスと手続きを解説します。

ペット火葬の実際のプロセスと手続きの概要

まずは、ペット火葬の実際のプロセスと手続きの概要を見ていきましょう。

ペットが亡くなったら行うこと

ペットが亡くなったら、ペットが穏やかに眠れるように安置してあげましょう。亡くなってから2時間程度経過すると死後硬直が始まってしまいます。そのため、その前にペットの手足を内側に丸め、自然に寝ているような体勢にしてあげましょう。

体勢を整えたら、硬く絞ったタオルで体を綺麗に拭いてあげてください。その後、保冷効果の高い箱に入れて、腐敗が進まないようにドライアイスを入れましょう。ペットの遺体は、直射日光が当たらない涼しい場所に安置しましょう。

ペット葬儀ができる業者やお寺に連絡(葬儀を行う場合)

ペットの火葬だけでなく、葬儀もやってあげたいと思う飼い主の方は多いはずです。ペットの葬儀を行う場合は、ペット葬儀ができる業者かお寺に連絡しましょう。ペット葬儀の業者であれば、ペットのご遺体とご家族の方を会場まで送迎してくれるサービスもあります。

葬儀

葬儀は、依頼したお寺や、飼い主の方の宗派に合わせて行うことが多いです。ペット葬儀には決まった形式や習慣はありませんが、数珠、ペットの写真、生花、好きだったおやつやご飯などを持っていくとよいでしょう。

火葬・納骨

お別れの時間を設けたあと、火葬と納骨になります。ペット葬儀の業者であれば、施設内の火葬施設で火葬を行います。ペットの火葬は、いくつかの方法があります。次の章で詳しく見ていきましょう。

ペット火葬の選択肢と提供されるサービスの種類

ペット火葬の方法は、大きく分けて「合同火葬」と「個別火葬」の2つです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

合同火葬

合同火葬は、複数のペットのご遺体をまとめて火葬する方法で、費用を安く抑えられます。ただし、火葬後に遺骨を判別するのが難しいため、共同墓地へ埋葬されます。

個別火葬

個別火葬は、ペットのご遺体を1体ずつ火葬する方法です。個別火葬の中でも、火葬に立ち会い、お骨拾いまでできる立会火葬というものがあります。

人と同じように送り出してあげられるため、立会火葬を希望される方が多いです。また、個別火葬も立会火葬も遺骨の返骨が可能です。

個別火葬は「固定炉」と「火葬車」のどちらかで行う

個別火葬の場合、さらに「固定炉」で行う方法と「火葬車」で行う方法に分けられます。固定炉は、人を火葬するのと同じように、火葬場に備えられている固定の炉を使って火葬する方法です。

一方で火葬車は、火葬できる炉が搭載された火葬車で自宅の近くまで来てもらい、火葬する方法になります。火葬車の場合、自宅の近くまで来てもらえるので、葬儀場まで足を運ぶのが難しい方や、なるべく自宅の近くで送り出してあげたいという方におすすめです。

ペット火葬の実態に関する一般的な疑問と回答

ここからは、ペット火葬に関するよくある疑問と回答を見ていきましょう。

Q.ペットが亡くなったら届出は必要?

A. 亡くなったペットが犬の場合、届出が必要です。理由は「狂犬病の予防」からです。犬が亡くなってから30日以内に自治体や役所に届け出る必要があるので、忘れないようにしましょう。

Q.火葬車は近隣の迷惑にならない?

A. ペットを火葬する火葬車は、精密な温度管理ができる火葬炉を搭載しているものが多く、最近は無煙・無臭の火葬車が主流となっています。音についても、若干の作動音は出るものの、近所迷惑になるほどの音ではありません。火葬中は車両のエンジンを停止させるため、アイドリング音もないので安心してください。

Q.ペット火葬の料金はどれくらいかかる?

A. ペット火葬の料金は、火葬するペットの種類や大きさ、火葬方法によって異なります。ペット霊園で猫の火葬をした場合、合同火葬だと1万円、個別火葬だと3万円、立会火葬だと5万円ほどとされています。

また、ペット葬儀の業者によってさまざまなプランを展開しているところがあり、プランによっても料金が異なります。具体的には、自宅までご遺体を引き取りに来てくれて、合同火葬と供養後に合同供養塔に埋葬してくれるプランや、火葬車で個別火葬を行い、骨壺・骨袋に納めて返骨してくれるプラン、個別火葬後に家族で拾骨をし、骨壺・骨袋に納めてくれるプランなど、さまざまです。ご家族の希望に合ったプランを提案してくれるペット葬儀業者を選びましょう。

まとめ

ペット火葬のプロセスと火葬の種類について解説しました。ペットの葬儀や火葬は、人と違って決まった形式や習慣はありません。しかし、最近はペット葬儀を行う業者も増え、飼い主の心に寄り添ってさまざまなサービスやプランを展開しているところが多いです。

ペットが亡くなり、悲しみに打ちひしがれている方も多いと思いますが、ご家族の方が納得いく形で、大切なペットを送り出してあげてください。

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