ペット火葬車って何?安全に火葬を行うためのサービスについて解説!

公開日:2023/05/15  


大切なペットが亡くなり、お見送りしてあげるためのペット火葬車というものがあります。ただ、どのような構造なのか、どんな方が利用しているのか不明な部分があるかと思います。今回はペット火葬車について詳しく説明するので、火葬場に行く時間がないという方や、費用をできるだけ抑えたい方は、ぜひ参考にしてください。

ペット火葬車の構造

ペット火葬車というのは、荷台や後部座席に亡くなったペットを火葬するための小型火葬炉を積んでおり、周囲に火葬による煙や匂い、ダイオキシンなどの物質が広がらない構造になっています。使われる車も軽自動車やバンといった普通車が多く、車には業者の名前やロゴ、電話番号なども書かれていないため、近所の方などに火葬をしていると気づかれないための配慮も万全です。飼い主の自宅や指定した場所に出向き、そこで火葬からお骨拾いまでができます。

ペット火葬車のメリット・デメリット

メリットとデメリットについて説明します。

自宅や思い出の場所で火葬ができる

忙しくて家を空けられないほか、予定が合わずなかなか火葬場へ行けない場合でも、自宅にいながら火葬ができます。家族揃っての見送りはもちろん、亡くなったペットとお別れがしたい方と一緒に見送る事も可能です。また、亡くなったペットがお気に入りだった場所や、思い出がある場所で火葬がしたい場合でも要望を叶えてくれる業者もあるため、参考にしてみてください。

亡くなったペットを移動する必要がない

ペットが亡くなった場合、飼い主や家族などが火葬場まで運ばなければいけません、とくに、体の大きなペットを運ぶのは大変です。車を所有していない場合、公共交通機関を利用しなければならない可能性も出てきます。ペット火葬車であれば、火葬場へ運ばずに済むうえ、長い時間を一緒に過ごした自宅で見送れるので安心です。

火葬する日時を決めやすい

24時間365日対応してくれる業者がほとんです。自分や家族が集まれる時間に火葬ができますし、夜遅い時間や早朝、ペットが亡くなった当日でも火葬ができる業者もあるため、火葬場へ行くまでの移動時間を計算するなどといったことも不要です。

できるのは火葬だけ

ここからはデメリットを紹介します。まず、火葬車は火葬しかできないため、遺骨を納骨する際は飼い主やそのご家族が納骨堂へ持っていかなければなりません。業者によっては納骨堂と業務提携を結んでいる場合もあるので調べておきましょう。

周囲の目が気になる

火葬者の見た目は普通車とさほど変わらず、業者の名前やロゴ、電話番号なども書かれていませんが、絶対に気づかれないという保証はありません。火葬中の様子や雰囲気から察する方や、自分の家の近くで火葬をするのは不快に思う方もいるかもしれないため、周囲の目が気になる人目に触れにくい場所まで移動して火葬をしてもらうか、火葬場で火葬してもらう方法も視野に入れておきましょう。

ペットの大きさによっては火葬ができない

ペットの体格が大きい、もしくは肥満気味の場合、火葬車に積まれた小型火葬炉では火葬ができない場合があります。大型の火葬車も用意している業者もありますが、電話予約をする際にご自身のペットの体型なども事前に知らせ、きちんと火葬ができるか確認が必要です。

ペット火葬車はどんな人におすすめなのか

仕事や育児、家事や介護などで長い時間は家を空けられない方や、車を所有しておらず移動手段が公共交通機関しかない方、体が不自由で火葬場まで行くのが難しい方、また、火葬する際の費用を抑えたい方におすすめです。

トラブルには要注意!

最後に、気をつけたいトラブルをいくつか紹介します。

金銭トラブル

事前に聞いた金額や見積もり金額と異なるほか、知らないうちに追加料金が発生するなど、金銭関係のトラブルが多数あります。そのため、ひとつの業者ではなく複数の業者の見積もりやプラン、注意事項などをよく確認、ホームページや電話で気になる点があれば質問をしておきましょう。不当な請求をされても見積もりがあれば回避できる可能性が高いです。

近隣トラブル

火葬車は業者の名前やロゴ、電話番号なども書かれていませんが、火葬車だと気づいて周囲からのクレームが来る場合もあります。動物があまり好きではなかったり、動物を火葬するのを迷惑に感じたりするでしょう。そのようなトラブルが起こらないために、人目につかない静かな場所へ移動してから火葬するのをおすすめします。

匂いや熱トラブル

火葬車は匂いや熱が外へ漏れ出ない構造になっていますが、完璧とはいえません。多少は漏れ出る場合がありますし、それによる周囲からのクレームや指摘などが寄せられる事もあります。このようなトラブルも、人目につかない静かな場所へ移動してから火葬をするなど避けるようにしましょう。

まとめ

火葬場に行かなくても自宅でできる手軽さや、自宅だけでなく思い出の場所に移動して火葬ができ、火葬場で行うよりも費用を抑えられるメリットがありますが、ペットの大きさによっては火葬が難しい場合もあるため利用する前に確認しましょう。

このほかにも、大事なペットが亡くなり、悲しい気持ちでいる飼い主や家族を標的にした詐欺や、過剰な費用の要求をしてくる悪徳業者も存在します。金銭トラブルに遭わないためにも、複数の業者のプランやオプションなども比較し、くまなく確認もしましょう。ペットが亡くなった当日でも対応してくれる業者もあるうえ、気になる不明な点やささいな事でも対応してくれるほか、亡くなったペットを後悔なく送り出してくれる業者を探すことが大事です。

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