ペット火葬の適切な時期は?最善の別れを迎えるために

公開日:2023/09/15   最終更新日:2023/11/20

大切な家族であるペットとの別れは、とてもつらいものです。しかし、家族だからこそ、最善の別れをしてあげたいと思う方は多いでしょう。そこで多くの方が悩むのが、ペット火葬の時期です。そこで本記事では、ペット火葬の最適な時期と、飼い主の方の感情のバランスをとる方法について解説します。

ペット火葬の適切な時期を決めるための考慮事項

まずは、ペット火葬の最適な時期を決めるための考慮事項をお伝えします。

火葬はどんなに早くても1日待つ

ペットが亡くなったあと「すぐに火葬をしなければ」と、すぐに火葬場の予約をされる方います。しかし、火葬はどんなに早くても、亡くなってから1日たった後に行いましょう。

なぜなら、亡くなってから1日の間は蘇生する可能性があるからです。そのため、亡くなってから1日は、家族で一緒に過ごしてあげてください。

火葬は最低でも5日以内

ペット火葬は、最低でも5日以内に行いましょう。ペットは、亡くなってから2時間程度たつと遺体の腐敗が始まってしまいます。

いつまでも肉体を残しておきたいという気持ちもあると思いますが、時間が経過するほど腐敗が進み、生前のような姿ではなくなってしまうのです。綺麗な体のまま送り出してあげるためにも、最低でも5日以内には火葬をしましょう。

夏は3日以内に火葬を

夏は、暑さのせいでご遺体の腐敗が早く進んでしまいます。そのため、3日以内に火葬を行いましょう。

外傷や腫瘍がある場合は早めに

外傷や腫瘍がある場合は、その部分から腐敗が進んでいきます。そのため、ない場合に比べると腐敗が早いです。外傷や腫瘍がある場合も、早めに火葬したほうがよいでしょう。

遺体の状況が変化してきたら火葬のサイン

遺体を安置している間、遺体の状況が変化してきたら、早く火葬をしたほうがよいサインかもしれません。

具体的には、目が落ち窪んでしまったり、腐敗臭が強くなってきたりした場合です。そのほか、虫が寄ってくる場合も遺体の腐敗が進んでいる証拠と言えます。このような変化が見られた場合は、早めに火葬を行いましょう。

ペット火葬のタイミングを選ぶためのガイドライン

前述したように、ペット火葬のタイミングは、最低でも5日以内、暑い夏の時期は3日以内がよいでしょう。しかし、火葬場の予約がいっぱいだったり、家族の都合が合わなかったりして、なかなかタイミングを選ぶのが難しいケースもあるはずです。

そこでここからは、ペット火葬のタイミングを選ぶためのガイドラインをお伝えします。

ペットが亡くなったら最初にすること

ペットは、亡くなってから2時間程度たつと死後硬直が始まります。そのため、死後硬直が始まる前に体を綺麗にしてあげましょう。手足を内側に丸めて、自然に寝ているような状態にしてあげるのがベストです。また、硬く絞ったタオルでペットの体を丁寧に拭いてあげましょう。

綿素材のもので包んだあと、箱に入れる

ペットの体勢を整えて綺麗にできたら、綿素材のもので体を包んであげます。そして、保冷効果の高い箱に入れましょう。箱に入れたら、直射日光があたらない涼しい場所に安置してください。

必ずドライアイスで保冷安置する

ペットの腐敗を少しでも遅らせるため、ドライアイスで保冷をしましょう。頭、胸、脇下、おなかのあたりに当てるように置いてください。

「保冷剤でもよいのでは?」と考える方もいますが、ドライアイスのほうが保冷剤よりも保冷力や持続力に優れています。また、保冷材は外側が結露するため、ペットを濡らしてしまうこともあるのです。そのため、ペットを保冷安置するときは必ずドライアイスを使いましょう。

ペット火葬の最適な時期と飼い主の感情のバランスをとる方法

ペットを失ったときに心配されることの一つが、飼い主の「ペットロス」です。ペットロスとは、ペットを失った悲しみから引き起こされる、精神的・肉体的な症状です。具体的には、うつ病や不眠症、拒食症といった症状が挙げられます。もちろんこれらの症状は一例で、ペットロスによる症状は人によって異なります。

そんなペットロスとペットの火葬は、実は密接な関係で結びついているのです。ペットを失った悲しみでペットロスに陥ってしまった飼い主が、ペットの火葬に直面したら、さらにペットロスの症状が悪化してしまうのではないかと考える方も多いでしょう。

しかし実は、ペットの火葬は、ペットを失ったことを受け入れるきっかけにもなり、ペットロスからの回復につながると言われているのです。

ペットロスは、ペットを失ったことを受け入れられず「ペットはまだどこかで生きている」「生まれ変わったらまた戻ってきてくれる」と思ってしまうことが多いです。そこでペットの火葬を行うことで、ペットの死を認めて受け入れるきっかけになります。

また、ペット火葬の業者の中には、ペットロスについての相談にのってくれる業者もあります。ペット火葬は、飼い主の感情のバランスをとる方法の一つでもあるのです。

まとめ

ペット火葬の適切な時期についてご紹介しました。ペットが亡くなってしまうことは、とてもつらくて悲しいことです。そのショックから、ペットロスに陥ってしまう方も少なくないでしょう。

しかし、それは決して異常なことではありません。ペットを失ってつらく悲しいのは当たり前のことです。それほど大切なペットだからこそ、最後まできちんと見送ってあげたいと思う方が多いでしょう。

そのためペットが亡くなったときは、生前のような綺麗な体で、適切な時期に火葬をしてあげましょう。また、ペットロスに陥ってしまっている飼い主の方も、ペット火葬が心の回復のきっかけになるかもしれません。納得のいくお見送りをして、家族同士でサポートをし合ってください。

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